札幌の注文住宅でもらえる補助金
ほとんどの方にとって、家を建てるのは人生最大の出費になるでしょう。そのため、できるなら少しでも負担を抑えたいもの。ここでは注文住宅を建てる際に札幌市や国から貰える補助金・給付金についてまとめています。申請期限もあるので、必ずチェックして建てる家がもらえるかどうかを担当の方に確認してくださいね。
札幌版次世代住宅補助制度
北海道の家庭は全国に比べて冷暖房の使用比率が圧倒的に高く、およそ50%も占めています。(全国平均はおよそ25%ほど)そのため、高い断熱性能を持った家を建てることで冷暖房の使用量を減らし、CO2排出量を削減して環境に貢献することができます。
そういった背景から、平成24年(2012年)から札幌市の新築住宅では断熱性能と気密性能に応じて補助金を交付する制度が定められました。
新築住宅は断熱性能と気密性能によって5段階の等級で評価され、それに応じた補助金を交付されます。
等級 | 補助金額/件 | C値※1 | UA値※2 |
---|---|---|---|
トップランナー | 200万円 | 0.5以下 | 0.18以下 |
ハイレベル | 150万円 | 〃 | 0.22以下 |
スタンダードレベル | 80万円 | 1.0以下 | 0.28以下 |
ベーシックレベル | 30万円 | 〃 | 0.36以下 |
ミニマム | なし | 〃 | 0.46以下 |
※1 C値:相当隙間面積。低いほど隙間が小さく気密性能が高い
※2 UA値:外皮平均貫流率。低いほど熱が逃げにくく断熱性能が高い
かなり厳しい基準なので申請できる基準に達するのも難しいのですが、あなたが建てようと思っている家が対応しているなら申請する価値は十分にあります。
ただし予算上限が設定されており、上限を超える場合には抽選となります。ちなみに平成30年度は抽選が3回あり、当選倍率は1~3倍程度となっています。
札幌・エネルギーecoプロジェクト
太陽光や地中熱などの新エネルギー機器や、省エネ機器を導入する際にもらえる補助金制度です。
たとえば、太陽光発電システムは1kWあたり45,000円の補助金がもらえます(上限5kW)。最低でも3kW以上は設置すると思うので、その場合には135,000円の補助金が交付されます。
また、他には太陽光の蓄電池やCOREMO、地中熱ヒートポンプ、薪ストーブ、HEMSなどを導入すると補助金がもらえます。
もちろん、これらの設備費用は補助金だけでまかなえるものではありませんが、導入を検討している方にとっては大きなサポートになります。
こちらも予算が設定されていますが、申込者が少ない今なら、抽選なしで申込が通ります。今後エコの意識が高まって抽選になる可能性もなくはないので、検討している方は早めに担当者に相談してみてくださいね。
すまい給付金(期間限定)
こちらは札幌市だけでなく、国による給付金制度です。意外に知名度は低いのですが、消費税増税の負担を軽減する目的で創設された制度になります。収入に応じて消費税8%で最大30万円、消費税10%で最大50万円の給付が受けられます。
実施期間は平成26年4月から平成33年12月までなので、注文住宅を建てる際にはこの期間をひとつの目安にしてもいいでしょう。
ただしいくつかの条件があります。
- 床面積が50平方メートル以上(15坪以上)であること
- 第三者機関による現場検査で品質が認められていること
- 引渡し後1年3カ月以内に申請すること
- 消費税8%の場合は、収入が510万円以下の人
などがあり、その他収入上限や住宅ローンの有無などで用件が異なるため、必ず担当の方に相談しましょう。
住宅ローン減税
こちらも国の制度で、以下の条件を満たす場合に、毎年の住宅ローン残高の1%を10年間に渡って所得税から控除してもらえる制度です。10年間の合計で最大400万円まで控除が受けられます。長期優良住宅の場合は最大500万円です。条件は以下です。
- 床面積が50m2(約15坪)以上であること
- 借入金の償還期間が10年以上であること
かなり優遇されている制度ですよね。これをフックに買い時だと、新築購入を検討する人も大勢います。この制度はいつまで続くかわかりませんので、利用したい場合は適用があるうちに購入しておくことをおすすめします。
ちなみに、こちらの制度は前述した「すまい給付金」の制度とも併用できますので、最大限に活用してくださいね。